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<Author: 杜甫>
<Title: 至德二載甫自京金光門出問道歸鳳翔乾元初從左拾遺移華州掾與親故別因出此門有悲往事>
<Format: 格式不明>
<Year: 1988>
<BookName: 唐詩三百首詳解  上卷>
<Translator: 田部井文雄>
<style: 現代文有假名>
<style2: 日本現代譯文附假名標注>
<TranslatedTitle: 至德二載、甫京の金光門より出で、間道より鳳翔に帰す。乾元の初、左拾遺より華州の掾に移さる。親故と別れ、此の門を出づるに因りて往事を悲しむ有り>
<BookPage: 354>
<UsedPage: 1>
<Feature: 0>
<End Header>
<Poem>
此道昔歸順，
西郊胡正繁。
至今殘破膽，
應有未招魂。
近得歸京邑，
移官豈至尊。
無才日衰老，
駐馬望千門。
<End Poem>
<Translation>
この道（みち）は、以前（いぜん）の至徳二年（しとくにねん）にわたしが鳳翔（ほうしょう）の天子（てんし）のもとにはせ参（ま）じた道（みち）である。長安（ちょうあん）の西（にし）の郊外（こうがい）にあたるこの地（ち）には、まさしく、異国（いこく）の安禄山（あんろくざん）の軍（ぐん）が満（み）ちていた。現在（げんざい）になってもその時（とき）のことを思（おも）えば、きもがつぶれる思（おも）いに、心（こころ）はふるえおののく。あの時（とき）の恐怖（きょうふ）のために身（み）から離（はな）れてしまったまま、まだよびもどされていない魂（たましい）があるにちがいない。

左拾遺（さしゅうい）となって天子（てんし）のおそば近（近づ）く仕（つか）え、都（みやこ）に戻（もど）って来（き）たのだが、今（いま）は華州の属官（ぞっかん）として左遷（させん）されることになった。このことはどうして天子（てんし）御自身（ごじしん）のお心（こころ）からであろうか。いや、決（けっ）してそうではない。今（いま）のわたしは才能（さいのう）もなくて、日（ひ）ごとにおとろえ老（お）いてゆくばかりの身（み）である。この金光門に馬（うま）をとどめて王宮（おうきゅう）のあたりを遠（とお）く眺（なが）めやるほかはないのだ。
<End Translation>